為替の固定相場制について
引き続き、為替の変動相場制と固定相場制についてです。
前回は為替の変動相場制についてお話ししましたので、今回は為替の固定相場制について。
国民所得の改善を目的として閉鎖経済体制国が財政支出の増加を行った場合、財政政策の点ではどうなるか。
固定相場制の場合も、変動相場制の場合と同じく一時的には国民所得と金利の両方が増加・上昇します。
また、解放経済体制国においても、小国の為替を国際資本が買い取ることになるでしょう。
ただし、変動相場制と違うのは、固定相場制の場合国際資本が流入することによって通貨高が起こるのではなく、マネーサプライの増加による金利の低下です。
金利が低下すると国民所得が増加します。
これはクラウディングアウト効果の低下から。
結局のところ、この場合も世界基準金利に並ぶまでに金利は低下するのですが、それによって相殺されるのは財政政策効果ではなく、クラウディングアウト効果です。
さて次は金融政策ですが、閉鎖経済体制国が金融緩和にのりだすと、国民所得とマネーサプライの増加と、金利の低下が起こり、開放経済体制国は小国の為替を売ることになるでしょう。
すると、固定相場制の場合にもたらされるのは、国内におけるマネーサプライの減少と金利上昇です。
金利が上昇すると、民間投資と国民所得の両方が減少します。
世界基準金利に並ぶまでに上昇し・・・結局のところ金融政策による効果を相殺してしまうのが、固定相場制です。

